白ワインを造っている7つのボルドー格付けシャトー

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ボルドーのメドック地区は赤ワインで有名で、白ワイン造りには向いていないと言われています(白ワインで有名なのはグラーヴ地区)。しかしそのメドックの格付け61シャトーの中でも数少ないですが白ワインを造っているところがあります。これは言ってみればシャトーの自信の現れ。飲んでみるとこれがなかなか美味く、メドックの白もやるじゃないか!と思わされます。ここでは、手土産やプレゼントにも面白い、マニアックな存在のメドック格付けシャトーの中で白ワインを造っているところをご紹介します。

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シャトー・オー・ブリオン・ブラン

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2007年8月試飲

このオー・ブリオン・ブランだけはちょっと特殊です。ボルドーの61シャトーの格付けは本来メドック地区のものなのですが、このシャトー・オー・ブリオンのみ、グラーヴ地区にも関わらず、あまりに素晴らしいために唯一の例外として格付けされているシャトーです。白ワインの名産地グラーヴで、それがオー・ブリオンなら美味しくて当たり前!この記事で紹介するシャトーはマニアックと前述しましたが、シャトー・オー・ブリオンは、マニアックどころかボルドー最高の白ワインと称されているワインです。過去一度味わったことはありますが、それは美味しいです。でも10万円超えは正直高い!管理人自身は、隣接している「シャトー・ラヴィユ・オー・ブリオン」(こちらの記事で紹介)のほうを好んで飲んでいます。

パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー

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2014年12月試飲

シャトー・マルゴーの白。これはもう圧倒的な果実味の凝縮感に圧倒されます。ソーヴィニヨン・ブラン100%ですが、正直なところそのブドウ品種の個性を表現しているワインではありません。ブドウは遅摘み一歩手前の完熟状態、それゆえにアルコール度数はなんと14度!7~8ヶ月の樽熟成(※大樽)が味わいに複雑味を与えていますが、全体的な印象では、果実味とアルコールのボリューム感という剛速球ストレート一本で勝負している、強烈な個性のあるワインです。

エール・ダルジャン(シャトー・ムートン・ロートシルト)

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2012年7月試飲

ムートン内でプライベートで造っていた白ワインが、あまりに評判がよかったために1991年から正式リリースに至ったという、このエール・ダルジャン(=銀の翼)。セパージュ比率はソーヴィニヨンブラン6~7割、セミヨン3~4割、(+ミュスカデルを極少量加える年も有り)。樽は5割使用。熟した黄色いフルーツの果実味が中心ですが、柑橘の皮、白いスパイス、ミネラルのニュアンスもあり、酸味と樽香をバランスよく伴っています。いわゆる高級ボルドーの白らしい均整のとれた造りで、これが1万円以下で買えるならお買い得の印象。

シャトー・コス・デス・トゥルネル・ブラン

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2011年10月試飲

格付け二級ですが、実力的には一級に匹敵する「スーパー・セカンド」と呼ばれるコス・デストゥルネルが造る白。セパージュ比率はソーヴィニヨンブラン(以下SB)7~8割、セミヨン2~3割。樽熟に使用する樽は基本的には1年使用の古樽100%(2013年は7%新樽)。グレープフルーツ、白い花、白桃の香り、酸味も豊かで、他のメドック白に比べるとSBの個性が前面に出る造りをしています。SBの収穫は8月と9月の二回に分けているとのこと。

アルト・ド・カントナック・ブラウン

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2015年1月試飲

マルゴー3級のカントナック・ブラウンが、2011年に生産を始めたばかりの白ワイン。セパージュ比率はソーヴィニヨンブラン9割、セミヨン1割。1年使用の古樽100%。その事実からも、ソーヴィニヨンブランを活かすことを主眼にしていることが見てとれますが、なんと目指すところはロワールのサンセールとのこと!さすがにサンセールのようなハーブの香りはありませんが、レモン、グレープフルーツなどの柑橘、りんごの蜜などの華やかな香りがあり、酸とミネラルも豊か、幅広い食事に合う素晴らしい食中酒です。いっそのことステンレスタンク醸造にすればよいのに。市場もまだ様子見なのか4000~5000円で購入可能。

ル・ブラン・ドゥ・シャトー・プリュレ・リシーヌ

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2012年10月試飲

マルゴー4級のプリュレ・リシーヌが1990年から造り始めた白。セパージュ比率はソーヴィニヨンブラン6割、セミヨン4割。面白いのは樽の使い方で、1/3が新樽、1/3が1回使用の古樽、1/3が2回使用の古樽、というユニークなこだわりの比率です。ソーヴィニヨンブランよりもセミヨンのふくよかな果実味が前面に出た味わいで、アプリコット、プラムなど黄色いフルーツの熟した香りが中心、白いスパイスのニュアンス、樽とアルコールのボリュームに由来するコニャックのような甘苦いアフターも感じます。日本での流通は極めて少。管理人も現地のシャトー訪問の際に試飲しました。

シャトー・タルボ・カイユ・ブラン

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2012年12月試飲

サンジュリアン4級のタルボ。タルボは、現在の当主の先々代が白ワイン好きで白ワインを造り始めたという、メドック白ワインではかなりの老舗の部類に入ります。セパージュ比率はソーヴィニヨンブラン7~8割、セミヨン2~3割。バリック(小樽)100%使用の9ヶ月樽熟成で、新樽比率は5割。黄桃、アプリコットなど熟した黄色い果実や蜂蜜と、バニラ、バターなど香ばしい樽の香りが中心で、全体的にはふくよかで力強い印象ですが、その中に比較的しっかりとソーヴィニヨンブランらしい酸とハーブの香りが感じとれ、エレガントにまとめています。タルボはメドック白にしては生産量が多いせいか、最安では4000円未満で購入可能と、品質の割にかなりお買い得。

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この記事の著者

サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京都出身、フードコーディネーター。2001年にJSA認定ソムリエ、2003年にチーズプロフェッショナル、2007年にシニアソムリエ、2014年に野菜ソムリエを取得。仕事込みで年間に平均約500本のワインを試飲しています。

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