スイーツ大好きなJSA認定ソムリエが、ホームパーティーで喜ばれる手土産やワイン、料理とワインのマリアージュを提案します

最近は「スイーツとワインは合う」という認識も少しずつ浸透してきました。どんなワインが合うかについては諸説ありますが、管理人としては、基本的にはスイーツと甘さが同じ程度の甘口ワインを合わせることをおすすめしています。

ここでは、ワインに合う人気スイーツを、それぞれに合うワインと共にご紹介します。手土産やギフトにもおすすめです。是非スイーツとワインの素敵なマリアージュをお楽しみください。

ルタオ「ドゥーブルフロマージュ」＆「フランチャコルタ ナウジーカ セック」

小樽の洋菓子店「ルタオ」の看板商品「ドゥーブルフロマージュ」は、ベイクドチーズとレアチーズが層になったチーズケーキ。チーズにはイタリア・ロンバルディア州のマスカルポーネを使用しており、甘さは控えめな代わりにミルキーな風味が濃厚。二層のチーズの食感が違うのも楽しく、口の中で一体となってとろけていく味わいはたまらない美味しさです。ワインは、マスカルポーネと同じ産地、ロンバルディアのスパークリング「フランチャコルタ」のセック（中辛口）を合わせましょう。泡に包まれた優しい甘さと柑橘の風味がチーズケーキの美味しさをさらに引き立ててくれます。

恵那川上屋「ひなたぼっこ」＆ソーテルヌ（貴腐ワイン）

「恵那川上屋」の人気商品「ひなたぼっこ」は、干し柿の中に栗きんとんが入ったスイーツ。干し柿には信州のブランド干し柿「市田柿」を使用し、もちっとした食感で甘みが濃厚。中の栗きんとんの方はどちらかというと甘さ控えめで、しっとりとした食感。原材料は柿、栗、砂糖のみなのも嬉しく、滋味あふれる優しい味わいです。合わせるワインは貴腐ワインがおすすめ。貴腐ワイン、特にソーテルヌには柿の香りがあり、芳醇な甘さが干し柿の甘さとよく合います。
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ルタオ「ナイアガラ ショコラブラン フレ」＆「クラノオト ナイアガラ」

ルタオの「ナイアガラ ショコラブラン フレ」は、ナイアガラワインをたっぷり使ったホワイト生チョコレート。まるで本物のナイアガラブドウを口にしたかのような、華やかな香りと瑞々しい果実感が絶品です。合わせるワインは、もちろんナイアガラワインがおすすめ。「クラノオト ナイアガラ」は、発酵途中のナイアガラ果汁を瓶詰めした、ジュースとワインの中間のようなユニークな微発泡ワインで、マスカットやアンズ、洋梨などの香りが、チョコの味わいと相乗効果を生みだします。

ラ ボンヌ テリーヌ「はちみつ入り農園風テリーヌ」＆「モエ エ シャンドン ネクター アンペリアル」

「ラ・ボンヌ・テリーヌ」は、ミシュランで星獲得のフレンチ「レ・ザンファン・ギャテ」がプロデュースするテリーヌ専門店。こちらの「はちみつ入り農園風テリーヌ」は、珍しいスイーツテリーヌで、優しい甘味のサツマイモ・栗・かぼちゃと、甘酸っぱくてジューシーなアプリコットとイチジクのコントラストが絶妙な味わいです。合わせるワインはモエシャンドンの「ネクター」がおすすめ。熟した桃やアプリコットの香りがある中甘口で、テリーヌの果実の味わいと見事に調和します。

店舗をもたないスイーツ店「キャロットケーキ」＆ロゼ・ダンジュ

「店舗をもたないスイーツ店」は、世界各国で経験を積んだパティシエが営むネット専門の人気スイーツ店。こちらで特におすすめなのが「キャロットケーキ」です。たっぷりのニンジンとナッツの入ったスポンジがしっとりした絶妙な食感で、ニンジン本来の甘みを生かした上品な甘さ。レモンの酸味と、ほんのり香るシナモンがアクセントになり、後を引く味わいです。合わせるワインは半甘口の「ロゼ・ダンジュ」がおすすめ。赤いベリーの香りと優しい甘味が、ニンジンの風味を引き立ててくれます。

神戸フランツ「魔法の壷プリン」＆スペインのペドロヒメネス

お取り寄せで人気の神戸フランツの看板商品が「魔法の壷プリン」。とろりとした食感の濃厚なプリンと、ふんわりと甘いクリーム、ほろ苦く香ばしいカラメルの3層からなり、異なる味と食感が口の中で絡まりあう新感覚のプリンです（ちなみに半解凍で食べるのもオススメ）。是非合わせたいワインは、スペインの甘口シェリー「ペドロヒメネス」。カスタードやカラメルの香りが壷プリンの風味と調和し、奥深い味わいを醸し出します。

アンリシャルパンティエの「テリーヌ・ド・フリュイ」＆モスカート ダスティ

ご存知アンリシャルパンティエの、暑い時期のオススメが「テリーヌ・ド・フリュイ」です。見た目にも涼やかなテリーヌ型のフルーツゼリーで、「ピーチとチェリー」「オレンジとグレープフルーツ」「マンゴーとみかん」など、それぞれにフルーツが２種類敷き詰められており、どこから食べても果実のジューシーさを楽しめます。そのまま食べてももちろん美味しいのですが、是非ワインと合わせてみてください。ピッタリ来るのはイタリアの半甘口スパークリング「モスカート ダスティ」です。マスカットの香りが華やかで、他にも洋梨、黄桃、オレンジの花などさまざまな果実の香りがあり、どんなフルーツにもよく合います。

サロンドロワイヤルの「ストロベリーチョコレート」＆イチゴのスパークリングワイン

ピーカンナッツで有名なサロンドロワイヤルですが、その隠れた名品が「ストロベリーチョコレート」です。フリーズドライのいちごをホワイトチョコレートでコーティングしており、サクサクした食感が楽しく、ミルキーなチョコの甘味とイチゴの甘酸っぱさのコントラストが絶妙です。合わせるワインは、ちょっとひねって、イチゴのスパークリング「ミガキイチゴ・ムスー」をおすすめします。日本のブランドイチゴ100％で作ったスパークリングワインと、イチゴ同士のマリアージュをお楽しみください。

ヴェルディエの「レザンドレ・オ・ソーテルヌ」＆ソーテルヌ

「レザンドレ・オ・ソーテルヌ」は、ゴールドレーズンをボルドー産の貴腐ワイン「ソーテルヌ」に漬け込み、チョコレートでコーティングしたもの。ひと口食べると、口の中に貴腐ワインの高貴な香りがふわりと広がる、大人のスイーツです。時間をおくとソーテルヌがチョコレートに馴染んで、また違った味わいが楽しめるので、是非お試しください。合わせるワインはもちろんソーテルヌがオススメ。よりはっきりソーテルヌを感じ、その味わいをいっそう甘美で複雑なものにしてくれます。

wagashi asobiの「ドライフルーツの羊羹」＆バニュルス

wagashi asobiは、二人の和菓子職人が商店街で営む小さな和菓子屋。なんと商品は二つのみで、そのうちの一つがこちらの「ドライフルーツの羊羹」です。見るからに美しい断面に見えるのはドライフルーツのイチゴ・イチジクとクルミ。羊羹は甘さ控えめで黒糖の風味が香ばしく、フルーツとの相性が抜群です。ワインは、酒精強化ワイン「バニュルス」を合わせてみましょう。チョコレートやベリー系果実の風味が、フルーツ羊羹の味わいと融合し、新たな美味しさを生み出します。

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