【通好み】おすすめの人気シャンパーニュ(シャンパン)15選
「シャンパーニュ(シャンパン)」とは、フランスのシャンパーニュ地方で、厳しい基準をクリアして作られるスパークリングワイン。そこらの「スパークリングワイン」とは一線を画し、「シャンパーニュ」というだけで品質保証のお墨付きがあるようなものです。
しかし、もちろんそのシャンパーニュの中にもいろいろあります。「モエ・シャンドン」や「ヴーヴ・クリコ」などの大手メカーもよいのですが、是非みなさんに味わっていただきたいのが、自分たちでぶどうの栽培・醸造・販売まで行う「RM(レコルタン・マニピュラン)」と呼ばれる小規模メーカーです。大手メーカーのシャンパーニュは安定感があり完成度も高いですが、逆に言うと飲みなれた人にとっては面白みがないもの。その点RMシャンパーニュは造り手の個性が見える独自性が魅力です。
ここではあえてRMに絞って、知る人ぞ知るおすすめのシャンパーニュをご紹介します。どれも味わいにインパクトや面白みがあって、初心者もワイン通も「こんなシャンパンがあったのか!」と驚いてくれるはず。手土産やプレゼントに活用してください。
ベレッシュ/ルフレ・ダンタン・ブリュット/参考価格:¥7,900
モンターニュ・ド・ランス地区の畑10haから年間平均8万本を生産。使用するブドウはピノノワール、ピノムニエ、シャルドネを同比率。瓶熟成は4年間。黄色い果実や、ヘーゼルナッツ、シェリーなどの複雑で熟成したニュアンスの香りがあり、バランスよく、酸がしっかりして余韻が長い。一口飲んでオーッと唸った素晴らしいシャンパーニュ。絶品!
ジョゼ・ドント/ブラン・ド・ブラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ブリュット/参考価格:¥7,350
コート・デ・ブラン地区のオジェ村の畑は細かく仕切られ、収穫から醸造まで区画ごとに管理されています。ブドウは一番絞りのキュヴェの使用(シャルドネ100%)。香りは華やかで香ばしく心地よい。クラシカルで上品なスタイルながらボリューム感と熟成感があり、ワイン通にも初心者にも受け入れられそう。余韻も長く力強い。入手困難なので、見つけたら即買いをオススメします!
ピエール・モンキュイ/キュヴェ・ユーグ・ドゥ・クルメ/参考価格:¥4,620
ル・メニル村に畑があり、主にシャルドネを栽培。1977年よりニコル・モンキュイが、この地域では珍しく女性の醸造責任者として活躍しています。成熟した果実の香りが強く、酸がしっかりしていてボリューム感もたっぷり。ヘーゼルナッツのような余韻が心地よく美味。レストランの特別なディナーで楽しみたい。
ユベール・ポレ/キュヴェ・リレウス ブリュット/参考価格:¥9,800
リリー・ラ・モンターニュ村の注目株。収穫ブドウの半分は他のメゾンに販売し、もう半分を自家醸造に使用。無ろ過、無清澄。シャルドネ47%、ピノムニエ33%、ピノノワール20%で、いずれも古樹(ヴィエーユ・ヴィーニュ)。白~黄色の果実、樽由来のナッツやトースト、ミネラルなどが渾然となった風味で、複雑にして繊細。通好みの逸品。
ジョリー/シャンパーニュ グラン・レゼルヴ・ブリュット/参考価格:¥4,790
ピノムニエが半分以上植わっている12haの畑を所有し、平均樹齢は約50年を誇る。主な顧客は個人の愛好家とイギリス人で、なかなか日本市場に出回らない貴重品。辛口だが酸より甘味が際立ち、心地よくバランスがよい。きめ細かくムースのような泡も印象的。食前だけでなく、是非食中に楽しみたいシャンパン。
ペルトワ・モリゼ/ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ/参考価格:¥5,250
ともにシャンパーニュ出身のペルトワとモリゼの2人が1951年に結婚し、誕生したのがこのメゾン。100%特級畑のシャルドネ。ナッツやドライフルーツのような香りとほのかな苦味が魅力的で、全体的にバランスよく余韻も長い。力強さもあるので、高級食材を使った中華料理などと好相性。
ルネ・ジョリー/ブラン・ド・ブラン・ブリュット/参考価格:¥5,500
1773年創業の老舗ながら家族経営で今日まで健在。2001年に最新の圧搾機を導入した以外は伝統的な手法に則っています。シャルドネのみを使用。バランスよくエレガントでオールマイティー。何にでも合うが、クリーミーで香ばしいので、焼いたエビ、カニに合わせるのがオススメ。
アンドレ・ボーフォール/ブリュット・レゼルヴ・グランクリュ/参考価格:¥6,300
アンボネイ村に畑があり、ビオディナミに加えて害虫対策にアロマテラピーを施しています。ピノノワール主体。色が濃く、ナッツやドライフルーツなどの熟成した香りがあり、泡は細やかでまるでムースのよう。フォワグラやムニエル、クリームソース系などコクのある料理と合わせたい。
シャトー・ド・ブリニ/グラン・レゼルヴ・ブリュット/参考価格:¥6,101
シャンパーニュでは珍しい城(シャトー)所有のワイナリー。狩りのために貴族がブリニ村に建てた城で、18生起に醸造所に改築。シャルドネ50%、ピノムニエ50%。香りも味わいも強く、熟成感もある。味わいは滑らかで余韻にほのかな甘み。バランスよく力強いので、食事と共に楽しみたい。
エグリ・ウーリエ/V.P. エクストラ・ブリュット/参考価格:¥8,400
アンボネイ村で1930年創業の実力派。ラベルの「V.P.」は長期熟成の意味で、その名の通り70ヶ月という長い瓶内熟成を経て出荷。ピノノワール60%、シャルドネ40%。色が濃く、ナッツ、ブリオッシュなどの熟成感とスパイスの香りが豊か。酸の盛り上がりが余韻に広がり、力強くも優美。特別なディナーのメインディッシュと共に。
フランク・ボンヴィル/ブリュット・プレステージ・ブラン・ド・ブラン/参考価格:¥8,000
使用するシャルドネは、すべてコート・デ・ブラン地区の特級畑で収穫されたもの。現在は創業者の孫が後を継ぎ腕を振るっています。ナッツやブリオッシュの香りが香ばしく、一口目の味わいの印象はやや地味めながら、後半からジワ~ッと旨味が出てきます。噛めば噛むほど味が出てくるタイプ。パイ料理と合わせると美味。
ダヴィッド・レクラパール/キュヴェ・ラポートル/参考価格:¥15,750
ジャック・セロスに学びビオディナミを実践。1946年に植えられた古樹から収穫し、発酵と醸造には古樽を使用。シャルドネ100%。ナッツやシェリーの香りがあり、酸が豊か。力強い味わいなので、やや温度を上げて飲むのがおすすめ。食事の後半にメインディッシュと合わせてじっくり飲みたい。
ピエール ・モネ/キュイ・プルミエ・クリュ。ブリュット/参考価格:¥4,641
畑の半数以上が樹齢50年を超え、中には80年以上のものも。フランス国内で生産量のほとんどが消費されてしまうので貴重品。シャルドネ100%。かきたてたクリームのようななめらかな香り。果実味もミネラルも豊かでしっかり濃密で力強い味わいながら繊細さもそなえています。レストランで飲みたい。
ガティノワ/グラン・クリュ・アイ・トラディシオン・ブリュット/参考価格:¥6,300
1969年アイ村で創業。ピノノワール90%、シャルドネ10%の比率にこだわりがあり、一番ピノらしさが美しく表現できるとの伝統的信念に基づいています。少しロゼっぽく濃い色調で、木イチゴなど赤い小さな果実の香り。爽やかながらタンニンを感じる力強さもあり、食前から食中まで一本で通して楽しめます。
ジェローム・プレヴォー/ラ・クロズリー・レ・ベギーヌ/参考価格:¥9,980
プレヴォーは97年から2年間ジャックセロスの下で修業し、ビオディナミを実践。品種はピノムニエのみ。色が濃く、栗や少し乾いたリンゴの皮のような香り。果実味の凝縮感があり味わいの要素一つ一つが強いですが、全体がバランスよくまとまっています。辛口ですが栗を使ったデザートと合わせても面白いでしょう。
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