ワインのつまみに!美食女子グランプリ2015受賞グルメ11選

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2015年3月3日(火)に「FOODEX美食女子グランプリ2015」の発表が行われ、応募223点(130社から出品)から、グランプリ5製品、金賞11製品、銀賞19製品が決定しました。今回は、受賞フードの中でワインと合う!合わせてほしい!と思うものをピックアップして、そのアレンジレシピを、それぞれと相性の良い旨安ワイン(ほとんど1000円台)と共にご紹介します。
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スリムバッグ トルティアチップス アボカドクリームチーズ味【グランプリ受賞】/湖池屋

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トルティーヤチップスは従来からありましたが、こちらはサイズが比較的小さめで角も丸く「女性の一口サイズ」を意識しているのが特徴の一つ。アボカドの風味が濃厚で、ほのかなチーズの酸味がアクセントとなって後を引く美味しさです。パッケージがスリムでスタイリッシュなのも女性受けするポイントなのでしょう。尚、こちらの通常パッケージ版は金賞を受賞しています。
tortilla-avocado3 もちろんそのまま食べても美味しいのですが、トルティーヤにはチリコンカンを併せて食べるのが管理人の定番です(チリコンカンのおすすめレシピはこちら)。チリコンカンにはしっかりめのロゼか、軽め~ミディアムボディの赤ワインが合いますが、特に合わせたいのはカジュアルなタイプのスペインのテンプラニーリョです(※チリコンカンと言えばメキシコ。メキシコと言えばスペイン)。「エントゥレスエロ」は2013年のリアルワインガイド誌「旨安ワイン大賞」ワイン。

燻製-薫-sweet 200ml【グランプリ受賞】/キング醸造

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キング醸造は「日の出みりん」で有名な会社。こちらは一言で言うと「燻製の香りがするみりん」です。実際にみりん風の調味料を燻製して作っているそうで、原材料は「水あめ、米・米こうじの醸造調味料、醸造酢、酸味料」のみで、香料、燻液、化学調味料などは不使用。どんな料理でもこれをかけるだけで燻製風料理に変身するという、かなり面白い使い勝手の調味料です。
kunsei-kaoru2いろいろな活用法がありますが、「たくあん」にこれをかけて、秋田県の郷土料理「いぶりがっこ」もどきにするのが面白いです。実はこれが白ワインに合うのです!おすすめはソーヴィニヨン・ブラン。ソーヴィニヨン・ブランは別名でフュメ・ブランとも呼ばれ、フュメ(fume)とはフランス語で「煙」や「燻した」の意味。フランス人はこのブドウ品種のワインには燻製香があると感じているのです。中でも「樽熟成したボルドーのアントゥル・ドゥ・メール」は、ブドウの香りに加えて木樽の香りがさらに燻製を思わせ、絶妙の相性です。

POTESU(ぽてす)【金賞受賞】/イートアンド

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イートアンドは「大阪王将」などを運営する会社で、この「POTESU(ぽてす)」は、じゃがいもの成分を配合した水餃子。イートアンドは昨年の美食女子でも類似の形状の水餃子「HAPPY MARU」がグランプリを受賞しており、今年はそれのヘルシー版といった趣です。「水餃子」「じゃがいも」と聞くと、炭水化物多めで高カロリーな印象を受けますが、実はこのPOTESUは3個で100kcalと意外に低カロリー(米飯一膳は約240kcal)。
potesu4しかし、これをただのダイエット食として扱うのは実にもったいないと思います。水餃子はちょっと見方を変えればラビオリのようなもの。トマトソースやラグーソースと和えれば立派なイタリアン風のお洒落な一皿に早変わり。パーティーの一品にしても恥ずかしくありません。そして是非イタリアワインと合わせてみましょう。「ベリーニ・キャンティ」はなんと1000円以下ながら、「一個人」誌の「2000円以下の極旨ワイングランプリ」に輝いた驚愕のコスパワインです。

柚子ヴぁたーケーキ【金賞受賞】/川根柚子

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広島県川根の「川根柚子」と庄原産の「七塚バター」を使ったケーキ。柚子の爽やかな風味が鮮烈で、後からバターが追いかけてきます。川根柚子は苦みが少ないのが特徴の一つとのことで、その分柚子の香りが引き立つ印象です。「七塚バター」は乳酸菌で発酵させたバターで(※市販のバターのほとんどは非発酵)、見た目は白っぽく塩分も控えめで上品な風味。こちらも柚子の風味を引き立てるのに一役買っています。
yuzu-butter-cake2このケーキにはコーヒーや紅茶ではなく、是非甘口ワインを合わせてみてください。面白いのは、こちらも女性が選ぶ「サクラ・ワイン・アワード」で2014年に銀賞を受賞したマスカット種の貴腐ワイン。マスカットの独特の甘い香りは主張が強いですが、爽やかな柚子の香りとは反発するようでお互いを引き立て合う絶妙な相性。ケーキの優しいバターの風味とワインの樽の風味も溶け合い、まさに「これぞマリアージュの醍醐味」という感覚を味わえること請け合いです。

鰹のオリーブオイル漬け/ハマヤ&海のレストラン~鰹群家~

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高知の新鮮な鰹のオリーブオイル漬け。メーカーによれば「特製ダレとオリーブオイルに漬けてから焼いた」とのことですが、焼き鰹にありがちなパサついたところはまったくなく、かといってレアでもなく、非常にしっとりとしたミディアム状態。ありそうでなかった食感が魅力です。化学調味料、保存料は不使用。一緒に漬けこんでいるローズマリーは高知の提携農園で栽培しているフレッシュなもので、実に香ばしい!
katsuo-olive-oil3鰹のたたき風の盛り付けでそのままいただいてもよいですし、パスタに入れるなどいろいろ活用できそうですが、あまり細かくしたり崩したりするのはもったいない気がします。そのまま活かしつつお洒落な一皿にするなら、ニース風サラダ的にアレンジするのはいかがでしょうか(※本来のニース風サラダに加えるのはツナとアンチョビ)。もちろん合わせるのはプロヴァンスのロゼ。カルト・ノワールはフルーティでしっかりした骨格のある爽やかな辛口です。

鰹のオリーブ・パテ【銀賞受賞】/ハマヤ&海のレストラン~鰹群家~

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こちらも上の「鰹のオリーブオイル漬け」と同じハマヤさんの商品。鰹にオリーブオイル、オリーブの実、黒コショウを加えてペースト状にしています。ツナやサーモンのパテやリエットはよく見かけますが、鰹は比較的珍しいです。調味は比較的シンプルで、鰹の旨味を前面に出した味わい。オリーブの色と食感がいいアクセントになっています。尚、蓋を開けるとこちらにも香り付けとしてローズマリーが一切れ入っています。
katsuo-pate2やはりシンプルにバゲットやクラッカーにのせてカナッペにするのが定番でしょう。ハマヤさんでは、オニオンスライス、プチトマト、ピンクペッパー、クリームチーズなどを添えることを提案しています。フラスカティはイタリアの首都ローマのあるラツィオ州のワイン。ポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカティ・スペリオーレは「神の雫」で話題になり、「一個人」誌の特集でイタリア部門の白ワイン第1位になった安旨ワイン。魚介料理全般との相性は抜群です。

Honey confit Citrus Mix(ハニーコンフィシトラスミックス)【銀賞受賞】/エコバンク

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色からは一見ブルーベリージャムのようですが、こちらは伊予柑、柚子、レモン、オレンジなどの柑橘の陳皮と、ローズヒップ、ハイビスカスをはちみつと甜菜糖で煮詰めた、珍しい「コンフィジャム」です。原材料は全て有機で、着色料、保存料、香料などは無添加。陳皮はそれぞれ食感がしっかり残っていて風味も豊かです。活用法はまさに無限大。
honey-confit3トーストに塗る、ヨーグルト、アイスクリーム、パンケーキなどに添える、紅茶に入れる等はすぐ思いつくでしょうが、他にも、飲むヨーグルトとミキサーにかけてスムージーにする、肉料理のソースにするなどという手もあります。そして是非、クラッカーに乗せたブルーチーズに添えてみてください。ブルーチーズの塩気は、はちみつやジャムの甘味と好相性。ブルーチーズ特有の香りも柑橘の爽やかな香りとお互いを引き立て合います。ワインは「大人のコーラ」こと、半甘口、微発泡の「ランブルスコ」を。ポートワインもおすすめ。

サワークリーム&オニオン/協同乳業

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協同乳業は以前からスタンダードなサワークリームを販売していましたが、今回はサワークリームにオニオンの風味を加えた本商品を開発。「サワークリーム」と「オニオン」は、ポテトチップスのフレーバーでお馴染みの定番の組み合わせ。これまで無かったのが不思議なくらいの間違いない味わいです。活用法としては、まずこの記事の最初でご紹介している湖池屋の「トルティアチップス」につけて食べるのが簡単で絶好の楽しみ方です。
sour-cream-onion3その他、クラッカーやバゲット塗ってカナッペの下地にする、野菜スティックのディップにする等いろいろ考えられますが、是非おすすめしたいのは、ポテトサラダをマヨネーズの代わりにこの「サワークリーム&オニオン」を使って作ること。爽やかな酸味がクセになる、ワンランク上のポテサラになります。合わせたいのは酸味が豊かなリースリングで、果実味が比較的厚めのもの。オーストラリアのこのペタヴェルのリースリングは2012年の「男子食堂」で1500円以下の白ワイン部門第1位。その他の品種も各誌で評判になり、今やかなり品薄!

Benly miso バジル/ごとう醤油

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ごとう醤油は福岡県にある大正2年創業という老舗の醤油屋。現在は醤油だけでなく、醤油や味噌をベースにしたさまざまなアイディア調味料を展開しています。「Benly miso(ベンリーみそ)」は和食の原点である味噌を現代の食生活にもっと取り入れてほしいという思いから生まれたシリーズ。今回受賞したバジルの他にも、トマト、ショウガ、ネギ、トウガラシ等いろいろなフレーバーがあります。
benly-miso-basil2味噌とバジルは、一見ミスマッチなようでいて、実は和食にも洋食にも寄り添う面白い取り合わせ。例えば、和食なら田楽の味噌に、洋食なら鶏肉などを香ばしく焼いてこれをソースにするだけで絶品の一品になります。ワインのマリアージュという観点では、味噌が赤ワインと、バジルが白ワインと、それぞれ接点があるので、赤・白どちらにも合います。その中でもロワールのカベルネフラン種の赤ワインは、青ピーマンのような香りがあり、バジルとバッチリ合うのでおすすめです。ゴドーのシノンは典型的なカベフラの味わいで安定感抜群。

旅する丸干し(南イタリア風 ドライトマト・ガーリック)/下園薩男商店

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下園薩男商店は鹿児島の干物屋さんです。「旅する丸干し」は、日本の伝統食であるウルメイワシの丸干しを、世界の国々をイメージしたフレーバーのオイルに漬けた、まさに和風のオイルサーディンと言えるアイディア商品。今回受賞したドライトマト・ガーリック風味の南イタリア風の他にも、ハーブ風味のプロヴァンス風、カレー風味のマドラス風などがあります。
tabi-maruboshi2「旅する丸干し」がいわゆるオイルサーディンと違うのは、イワシの形が崩れず綺麗に保たれていること。アレンジレシピはいろいろ考えられますが、この綺麗な形を生かしたシンプルな形にしたほうがよいと思います。前述のハマヤの「鰹のオリーブオイル漬け」とかぶりますが、サラダにするのは一つの手です。ここではやはりワインもイタリアで合わせましょう。ファルネーゼはモンテプルチアーノ種の赤が特に有名なコスパワインですが、同じブドウ品種のロゼもなかなかのもの。2008年のイタリア・サミットで供されて話題になりました。

梅 damono/中田食品

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中田食品は紀州・和歌山で梅干し、梅酒の製造・販売を行っている会社。「梅damono」は、梅干しが苦手な人でも食べられるようにと考案された、新感覚の「スイーツ梅干し」です。和歌山県産フルーツとコラボしており、フレーバーはゆず、もも、みかんの3種類。優しくまろやかな甘酸っぱさで、ほのかに感じる塩味が後を引きます。かわいい巾着に入っているので、プレゼントにもおすすめです。
umedamono2冷やしてそのまま食べるのがシンプルな楽しみ方ですが、ちょっとアレンジするなら、叩いて練り梅状にしてチーズに乗せてみましょう(※画像はクリームチーズ)。梅の甘酸っぱさと融合するチーズの塩気が絶妙な味わいです。もちろんクラッカーやバゲットを使ってカナッペにするのもOK。梅味と相性が良いワインはフレッシュなピノノワールです。「ブルゴーニュ・パストゥグラン」はピノノワールにガメイを2/3までブレンドしてよい規定のワインなのですが、プレットのパストゥグランはなぜかピノノワール100%という謎の良心的ワイン。

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この記事の著者

サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京在住のソムリエ&フードコーディネーター
■ 姉妹サイト:ワインと料理のマリアージュおしゃれワイン

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