スイーツ大好きなJSA認定ソムリエが、ホームパーティーで喜ばれる手土産やワイン、料理とワインのマリアージュを提案します

近年、一般的なスーパーでも安くて美味しいワインが増えてきました。何を隠そう管理人自身、デイリーワインはスーパーで調達することが多いのですが、そのコスパの高さには目を見張るものがあります。今回は、管理人の近所にあるスーパー「イオン」に置いてあるワインの中から、オススメのワインを10本（白4本、赤4本、スパークリング2本）をご紹介します。全て店頭表示価格（税抜）1000円未満で、品種やタイプがなるべくバラエティ豊かになるようにチョイスしました。皆さんの日々のワイン選びの参考になれば幸いです。

尚、コノスルやアルパカ等、以前の記事「スーパーで買えるおすすめのワイン10選」（※「サミット」で購入できるワイン）でご紹介したワインは外しました。イオンで購入可能な安旨ワインについては、以下の記事も併せてご参照ください。
【関連記事】スーパーで買えるおすすめのワイン10選（1000円未満）

【白・辛口・爽やか】コラーレ・カタラット

【価格：￥580】イタリア・シチリア島の白ワイン。全般的にコスパの高いシチリアワインですが、こちらのワインは協同組合で造っているということもあり、一段と凄いコスパを実現しています。甘口ワインを思わせる華やかな香りがありますが、口に含んでみると意外に辛口。グレープフルーツやレモンなどの柑橘系フルーツを思わせる酸味と心地よいミネラル感があり、スッキリ爽やかな味わいです。よく冷やして飲むのがおすすめ。幅広い料理に合いますが、特に魚介とは抜群の相性です。刺身や焼き魚を美味しい岩塩でいただくとと最高に合いますよ！

【白・辛口・爽やか～まろやか】サン・ジョヴィアン・レゼルヴ・ボルドー・ブラン

【価格：￥798】こちらはフランス・ボルドー産の白ワインで、ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、ミュスカデルというボルドー定番の３品種がブレンドされています。全体的な印象としては上で紹介したシチリアの白と似たスッキリ爽やか系ですが、比べると酸味はよりまろやかで、またハーブの香りやほのかな樽の香りなどもあり、より複雑な味わいが楽しめます。料理との相性もより幅広く、さっぱり系からちょっとこってり系まで、例えば牡蠣だったら生ガキでもカキフライでも牡蠣グラタンでも合います。是非いろいろな料理と合わせて楽しんでください！

【白・辛口・まろやか】オー・レゼルヴァ・シャルドネ

【価格：￥980】こちらはチリ産のシャルドネ。温暖なチリらしく、ハチミツやトロピカルフルーツを思わせる豊かな果実味が印象的で、果実味もイキイキとしています。全体的にはまろやかな印象ですが、その一方で、チリのシャルドネにしては珍しくほどよい酸味も伴っており、ワインとしてバランスよくまとまっています。こちらも幅広い料理と合いますが、どちらかというとこってり寄りの料理と合わせるのがおすすめ。例えば、白身魚のムニエル、カルボナーラ、鶏のから揚げ、豚しゃぶなどとよく合いますよ！

【スパークリング・白・辛口】トップバリュ・カヴァ・リゴル・エクセレンシア・ブリュット

【価格：￥730】「カヴァ」はスペインのスパークリングワイン。フランスのシャンパーニュ（シャンパン）と同じ製法で造られており、非常に高品質ながら、値段は数分の一という、庶民には嬉しいお買い得なスパークリングです。そんなカヴァでも、さすがに1000円を切るものにお目にかかることはめったになく、それが730円で手に入るのは素晴らしい！味わいは爽やかでありながら旨味もしっかりしており、前菜のみならずメイン料理にも対応します。和風ハンバーグ、塩豚のポトフ、熟成肉のステーキなどと合わせると、その旨味をより感じられるはずです！

【スパークリング・ロゼ・やや甘口】フレシネ セミセコ ロゼ

【価格：￥998】こちらのフレシネもスペインのカヴァの生産者。世界最大のスパークリングワイン生産者でもあり、スーパーやワインショップ等で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。さまざまな味わいのカヴァを販売しているフレシネですが、今回ご紹介したいのは、やや甘口のロゼ。甘口とは言っても甘味は「ほんのり」程度で決して子供っぽくはなく、料理にもしっかり合います。白と赤の中間のロゼということもあり、幅広い料理に合いますが、特にピリ辛の中華やエスニックとの相性は最高です。またはフルーツや甘さ控えめのスイーツと合わせても美味しい！

【スパークリング・赤・甘口】マリア ランブルスコ ロッソ アマービレ

【価格：￥730】「ランブルスコ」はちょっと珍しい赤の甘口スパークリング。アルコール度数は7.5％と低めで、イチゴやチェリーの香りが華やかで渋みも少なく、女性受けする味わいです。前述のフレシネと比べるとはっきり甘口で、普通の料理と合わせるのは難しいですが、逆にスイーツと合わせるには理想的！特にイチゴやチェリーのタルト、マカロン、ドライフルーツなどとの相性は抜群です。またはチーズはどんな種類ともよく合います。甘口ワインは苦手という方にこそ味わってもらいたい、マリアージュの醍醐味を実感できるワインです。

【赤・ミディアムボディ】モンテラーゴ モナストレル

【価格：￥348】安旨ワインを数多く取り揃えているイオンですが、300円台のワインについては、個人的には、コスパを考慮しても、正直なところもう一歩のものが多いと感じています。そんな中、数少ない合格点を出せる一つが、こちらのモンテラーゴのモナストレルです。モナストレルは本来、果実味・渋み共に濃厚でフルボディを生み出すポテンシャルのある品種。さすがにこの価格帯ではフルボディというわけにはいきませんが、それでもプルーンやブルーベリーなど色濃いフルーツの果実味と、ほどよい渋み・酸味があり、モナストレルらしいフルボディの面影を感じるミディアムボディに仕上がっています。ジビエっぽい動物的な香りもあるので、レバー料理、パテ・ド・カンパーニュ、牛100%のハンバーグなどと合わせると美味しい！

【赤・ミディアム～フルボディ】プダ シラーズ カベルネ

【価格：￥580】愛らしい小鹿のラベルでお馴染み、チリワインのプダ。どの品種もコスパが高く外れはありませんが、個人的には一番のお気に入りはシラーズ・カベルネです。この価格帯でシラーズの特徴であるジャムのような濃厚な果実味をしっかり表現しているのはお見事！そして目立ちませんがその陰で、カベルネ特有のタンニンやスパイシー感がワインの骨格を支えています。辛口ですが全体的にはほんのり甘味を感じる親しみやすい味わいなので、赤ワインの渋味や酸味が苦手な方にもおすすめ。肉料理のデミグラスソースやブルーベリーソース、またはお好み焼きのソースなど、甘味を感じるソースとよく合いますよ！

【赤・ミディアムボディ】パラッツォ・ヴェッキオ・キャンティ

【価格：￥798】キャンティはイタリアを代表するワインの一つ。生産量がかなり多いため、ものによって味わいも価格もさまざまですが、それにしてもこのパラッツォ・ヴェッキオ・キャンティのように1000円を切るのは破格！それでいてしっかりとキャンティらしさを表しており、品質も合格点です。キャンティの特徴は軽やかな果実味とトマトを感じさせる酸味。渋みは控えめで、全体的にはフルーティーな印象です。酸味のきいたトマト料理との相性は抜群で、例えばトマトソースのパスタやピザ、ラタトゥイユ、トマト煮込みハンバーグなどと合わせると、ワインと料理それぞれの甘味が引き立ちます。

【赤・ミディアム～フルボディ】シャトー・デ・ジラレ ルージュ

【価格：￥980】こちらのシャトー・デ・ジラレは、フランス・ボルドーに隣接した南西地方ベルジュラックのワイン。ボルドーはワインの銘醸地で値段もお高いものが多いですが、ベルジュラックは、ワインのスタイルや品質はボルドーと遜色ないにも関わらず、価格は割安なものが多くとてもお買い得。ベルジュラックに目を付けたイオンはさすが！果実味・渋み・酸味が高レベルでバランスがとれたいわゆる赤ワインらしい赤ワインで、アルコール度数も13～14度と飲み応え抜群。牛ステーキ、ラムチョップの香草焼き、牛すね肉の赤ワイン煮込みなど、王道の肉料理と合わせてお楽しみください！