【シャブリだけじゃない】生牡蠣に合うワイン7選

スポンサーリンク

生牡蠣にシャブリ」は誰もが知る定番の組み合わせだと思います。もちろんそれはそれで間違いないのですが、生牡蠣は意外と世界の多くの地域で食されており、シャブリの他にも生牡蠣に合うワインはいろいろあります。ここでは、生牡蠣に合うさまざまなワインをご紹介します。

スポンサーリンク



シャブリ(樽無し)

chablis
シャブリ(樽無し)

シャブリの特徴は簡単に言うと、キレがあるシャープな酸味ミネラル感です。このミネラル感は、シャブリ地区のキンメリジャンと呼ばれる土壌に、大昔の貝殻が大量に含まれることに由来しており、そんなシャブリのワインが牡蠣と合うのは科学的にも理に適っていることなのです。また、シャブリにはレモンのような柑橘の香りと爽やかな酸味があり、生牡蠣にレモンを絞るような効果があるのも合う要因の一つです。ただしシャブリにもさまざまな造りの違いがあります。生牡蠣に合わせるには、樽を使わない(=ステンレスタンクを使って醸造した)タイプのものが必須ですのでご注意ください。2000円以下のシャブリを選んでおけばたいてい間違いないでしょう。

シャブリ(樽無し)
楽天市場Amazon

アントゥル・ドゥ・メール(ボルドー地方)

entre-deux-mers
アントゥル・ドゥ・メール

ボルドーと聞くと、その名だけで値段の高いものを想像するかもしれませんが、赤も白も安価で良質なものが多く造られています。では、ボルドー側に流れるガロンヌ河とドルドーニュ河の間に挟まれた「二つの海の間」という意味の「アントゥル・ドゥ・メール」という地区のものは、生牡蠣によく合う軽快な辛口白ワインです。ブドウ品種のソーヴィニヨンブランハーブ香は、牡蠣にハーブを散らして食べるような効果があり、ほのかに海の潮を感じるミネラル感と共に、シャブリとは似て非なる絶妙なマリアージュを演出します。またボルドーのアルカションという地区は牡蠣の養殖で有名で、東日本大震災で大打撃を受けた三陸の牡蠣養殖の復興のために尽力してくれたことでも知られています。

アントゥル・ドゥ・メール(ボルドー地方)
楽天市場Amazon

アルバリーニョ

albarino
アルバリーニョ

スペインのリアス・バイシャスという地域では、栽培ぶどうの9割以上はアルバリーニョという品種です。なかなか面白い個性を持つ品種で、白い花やキャンディのように華やかで甘そうな香りがするですが、味わいは爽やかな辛口。特筆すべきは、潮風の影響を存分に受けたミネラル感で、後味には潮(塩)のような苦みを感じます。この潮の風味がキーとなり、牡蠣のみならずさまざまな魚介全般との相性は抜群です。酸味はフレッシュですが、シャブリなどと比べるとやや控えめなので、酸味が苦手な方におすすめです。

アルバリーニョ
楽天市場Amazon

甲州(樽無し&シュール・リー)

koshuu
甲州(樽無し&シュール・リー)

外国でも生牡蠣は食べられていますが、魚介全般の生食にかけては日本人は世界一の経験値があると言ってよいでしょう。和食に合うことでは他に比類のない甲州ワインは、牡蠣との相性でも外国ワインに決して引けを取りません。甲州が牡蠣に合うポイントとしては、フレッシュな酸味と、甲州特有の果皮に由来するほのかな苦みが挙げられます。甲州にもいくつかのタイプがありますが、「シュール・リー」製法(※澱とワインを接触して熟成⇒アミノ酸の旨味が加わる)で、且つ樽を使わないものがオススメです。

甲州(樽無し&シュール・リー)
楽天市場Amazon

ミュスカデ(ロワール地方)

muscadet
ミュスカデ(ロワール地方)

ロワールミュスカデも、牡蠣と相性がよい定番ワインの一つとされています。ミュスカデというブドウ品種は、個性はあまり強くないものの、フレッシュな酸味とほのかなハーブの香りがあり、シュール・リー製法を使うということや、潮風に由来するミネラル感(※産地はロワール川の下流)がある等々、上に挙げたワインの要素を多く併せ持ちます。

ミュスカデ(ロワール地方)
楽天市場Amazon

シェリー・マンサニーリャ(スペイン)

manzanilla
シェリー・マンサニーリャ

ちょっと渋いチョイスになりますが、シェリーも魚介全般によく合うワインです。その中でも、サンルーカル・デ・バラメーダ産の「マンサニーリャ(マンサニージャ)」と呼ばれるタイプのシェリーは、磯の風味が強く、牡蠣との相性は抜群。シェリーは独特の風味があるので好き嫌いが分かれますが、一度試してみてはいかがでしょうか。

ミュスカデ(ロワール地方)
楽天市場Amazon

シャンパーニュ(白)

champagne
シャンパーニュ(白)

シャンパーニュは、牡蠣に限らず全ての食事において相性の守備範囲は広いのですが、やはり紹介しないわけにいきません。シャンパーニュにあるヨード香(=磯の香り)、柑橘の香り、シャープな酸味ミネラル感、澱に由来するアミノ酸の旨味(※甲州も同様)等々、牡蠣に合うさまざまな要素を持っています。シャンパーニュなら何でも合いますが、できればブラン・ド・ブラン(=シャルドネ単一品種)で、酸味の強い極辛口(ノン・ドサージュドサージュ・ゼロ)のものがオススメです。

ミュスカデ(ロワール地方)
楽天市場Amazon
スポンサーリンク

この記事の著者

サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京在住のソムリエ&フードコーディネーター
■ 姉妹サイト:ワインと料理のマリアージュおしゃれワイン

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ページ上部へ戻る