ラベルがお洒落!ジャケ買いワイン15選
ホームパーティーの手土産やワイン持ち寄りのパーティーなどに持参するワインはセンスが問われます。そのセンスには、ラベルがお洒落であることも大きなポイントになるでしょう。ここでは管理人が選ぶ、ラベル(=ジャケット)やボトルのデザインが、クリエイティブでお洒落と思えるワインをご紹介します。
尚、管理人の経験上、ラベルがお洒落なワインは総じて中身もレベルが高いです。きっとワインの中身に自信があって初めてラベルに気を配ることができるのでしょう。ここでご紹介しているワインはどれも人気なので、売り切れのものもあるかと思いますが、そのときは同じ生産者の別銘柄を探してみてください。ラベルがお洒落な生産者は、どの銘柄のデザインもたいていお洒落です。
ビセンテ・ガンディア “Whatever It Takes”
「Whatever It Takes(=何としてでも)」とは、世界の貧しい子供たちのケアや環境保全のためのチャリティー活動です。この運動に賛同したスペインのビセンテ・ガンディア社が、2014年にジョージークルーニー等錚々たる海外セレブがデザインした6種類のアートボトルのワインを発表しました。なんと、各ボトルはどれも30分以内でデザインされたそうです。超プレミアものですので、もし見つけたら即買いすべし!ちなみに売上の10%は活動に寄付されます。
パスカル・シモニュッティ・オン・サン・バ・レ・クイユ
ビオロジック栽培と、一部ビオディナミ農法で栽培されたぶどうで造る自然派ワイン。「オン・サン・バ・レ・クイユ(ON S’EN BAT LES COUILLES)」とは「興味ねぇ」「知ったこっちゃねぇ」などの意味で、これはパンクロックの大ファンであるオーナーのパスカルが、イギリスのパンクバンド、セックス・ピストルズのアルバム「Never Mind the Bollocks(邦題「勝手にしやがれ」)のタイトルをフランス語にしたものです。黄色・ピンクの色づかいやロゴなどは、まさにアルバムのジャケットのパロディ!残念ながら極めて入手困難です。
チャールズ・スミス・イヴ・シャルドネ
こちらもロックつながりです。オーストラリアのワイナリー、チャールズ・スミス・ワインズのオーナー、チャールズ・スミスは、アメリカ生まれの元ロックンローラー。かじられたリンゴの絵が印象的なこちらのワインはシャルドネで、まさに熟したリンゴの蜜の香りがする果実味豊かな味わいですす。この他の銘柄のワインも、モノクロでロックを感じさせるクールなデザインなので、テイストが合う方は是非チェックしてみてください。
アレピアード・コレクション
アレピアードはポルトガルで注目の新星ワイナリーです。ポルトガルのワインにはポルトガルの土着ぶどうが使われることが多いですが、こちらは積極的に国際品種を使用し(画像のワインはシラーやカベルネソーヴィニヨンをブレンド)、優れたワインを造り出しています。ワイナリー名の「アレピアード」とは、ポルトガルの野鳥の名前。こちらのワインのラベルは、どれもその野鳥アレピアードがくちばしをつつき合っている(キスをしている)様子をモチーフにしています。
ペリエ・ジュエ・ベルエポック
ペリエ・ジュエは、1811年に創業したシャンパーニュの老舗メゾン。当時甘口が主流だったシャンパーニュで辛口を生み出した先駆けで、その後英国のエリザベス女王に愛されたことで、その地位を不動のものにしました。ボトルに描かれているのは、アールヌーボーの巨匠エミール・ガレが描いたアネモネ。箱のデザインも美しく、またグラスとのセットもあるので、ギフトセットがおすすめです。
テタンジェ・コレクション
テタンジェはシャンパーニュを代表する大手メゾンの一つ。1978年から、優れた年にしか造られない「ヴィンテージ」もののボトルデザインを、一流アーティストに依頼しています。ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルト(関連記事)にあやかっているように思えますが、ムートンはラベルだけのデザインであり、テタンジェの「ボトル全体のデザイン」は世界の先駆けと言えます。「テタンジェのヴィンテージもの」というだけでも希少価値があるのに、こんなデザインまでしてしまうのは実にズルい商売の上手さです。
ローラン・ルブレ・サ・セ・ボン
ローラン・ルブレはロワール地方の自然派で、SO2不使用&ノンフィルター(無濾過)。このワインはガメイ100%の赤で、ほんのり微発泡ということもあり、イキイキとした果実味が際立つフレッシュな味わいです。「サ・セ・ボン(Ca C’Est Bon!)」とは「これ、旨いぜ!」という意味。ポップなイラストとロゴに味があります。
シャトー・ラ・カルドンヌ
シャトー・ラ・カルドンヌはボルドーのクリュ・ブリュジョワ級(1~5級の格付けシャトー(関連記事)に次ぐ位置づけ)にランクされる実力シャトー。メルローとカベルネソーヴィニヨンが約半々のブレンドで、力強くも柔らかいバランスのとれた味わいです。ラベルのハートマークが人気で、カロンセギュール(関連記事)を意識しているように思えますが、カロンセギュールに比べると圧倒的にお求めやすい価格です。
バーン・コテージ・ピノノワール
バーン・コテージは初ヴィンテージが2009年というニュージーランドの新進ワイナリー。オーナーのソバージュ家は、ドイツの老舗ワイナリー、コーラー・ルプレヒトのオーナーでもあります。ラベルに描かれている蛇と百合は、ドイツの文豪ゲーテの「The Green Snake and the Beautiful Lily」がモチーフ。この作品は「人間の理想とそれに向かっての挑戦」がテーマになっていますが、バーン・コテージはそのテーマを、彼らが理想とする自然のブドウ造り「ビオディナミ農法」に重ね合わせています。
レ・カプリアード・ピエージュ・ア・フィーユ
レ・カプリアードはロワールの自然派の造り手。そのワインは「メトー・ド・アンセストラル」と呼ばれる古典的な製法で造られる弱発泡ワインで、滋味深く優しい味わいです。主力ワインの「ピエージュ・ア・フィーユ(piège à filles)」とは「女の子への罠」という意味ですが、これは「女性でもついつい飲みすぎてしまう美味しいワイン」という意味が込められており、ラベルに描かれている踊っている女性はそれを現しています。
フィリップ・ジャンボン・ユンヌ・トランシュ
フィリップ・ジャンボンは、ボジョレーの自然派の造り手。豚のラベルが可愛らしいこちらのワイン「ユンヌ・トランシュ」とは「薄切り一枚」の意味ですが、実は彼自身の名前の「ジャンボン」に「ハム」という意味があり、続けて読むと「ハムの薄切り一枚」の意味になるのが面白いポイントです。その名の通り、ボジョレーワインは、ハムやソーセージなど豚の加工肉(シャルキュトリー)と相性がよいことで知られています。是非合わせて味わってみてください。
フランシス・コッポラ ジンファンデル “ディレクターズ・カット”
『地獄の黙示録』で有名な映画監督フランシス・コッポラ氏の造るワイン。彼ののワイン造りは決してセレブの片手間ではなく極めて真剣で、どれも非常に高品質です。「ディレクターズ・カット」のラベルは、映画の起源「ゾーエトロープ(回転のぞき絵)」にセットされる絵がモチーフ。そこには、ワインも映画もアートであると言う想いが込められています。(関連記事)
パラシオス・レモンド・ラ・ベンディミア
スペインワイン界には「四人組」と呼ばれるレジェンドの造り手がいますが、その中の一人アルバロ・パラシオス(関連記事)が手伝う手伝う実家のワイナリーがこのパラシオス・レモンド。こちらのワイン「ラ・ベンディミア」は、2000円弱という価格が信じられない、コスパの素晴らしいワインです。「ベンディミア(vendimia)」とは「(ブドウの)収穫」の意味で、ラベルには現代アート的なブドウの木が描かれています。
G.A.シュミット・ツェラー・シュヴァルツ・カッツ
黒猫ラベルが可愛らしいドイツのフルーティーな甘口ワイン。「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」とは、「ツェル村の黒猫」という意味で、昔、ツェル村の黒猫がいつも座っているワイン樽のワインを飲んでみるととても美味しかったことから、ツェル村では黒猫がワインの代名詞となりました。こちらの G.A.シュミットは、何種類かの黒猫ラベルの他に、猫型ボトルのワインもリリースしています。猫好きの型はチェックしてみてください。
シャトー・イガイタカハ
日本人が作るカリフォルニアワイン。一見日本酒を思わせる和風のデザインは、オーナー杉本氏の家紋ですが、これは「丸に違い鷹の羽(まるにちがいたかのは)」を表しています。その「チガイ(chigai)」の「ch」を「シャトー」と読み、分離して「シャトー・イガイ」にしてしまったネーミングが実にユニーク。プライベートブランドのワインですが、錚々たるワインメーカーがサポートしており、どれも非常に高品質です。
尚、以下は管理人の運営する外部サイトですが、こちらでもさまざまなユニークなデザインのワインをご紹介しています。こちらも是非参考にしてください。