世の中にはいろいろなワイングッズがあります。管理人自身、さまざまなワイングッズを買っては試してきましたが、長く愛用しているものあれば、買ってしまって後悔しているものもあります。ここでは、管理人自身が使って本当に便利だと思ったワイングッズをご紹介します。自分用にはもちろん、ワイン好きの方へのプレゼントにもおすすめです。
ソムリエナイフ(2段フック式)
恰好よくワインを開けるために不可欠なソムリエナイフ。しかし、管理人は非常に不器用で、なかなか綺麗にワインを開けることができずにいました(ソムリエ試験でも苦労しました!)。そんなある日、この2段式(ダブルアクション)のソムリエナイフを使ってみると、その使いやすさに感動。一つ目のフックを使って半分程度引き上げた後に、二つ目のフックに掛け直すことで、コルクを綺麗に、且つ格段に楽に抜くことができます。ソムリエ仲間の中には、このタイプを「邪道」と呼ぶ人もいますが、こんな便利なものを使わない手はありません!
詳しい使い方や、通常型のソムリエナイフとの違いについては、以下の動画が分かりやすいので参考にしてください。
ワインポワラー(ワインファイナー)
画像だけ見ると一見笛のようにも見える細長い物体、実はワインポアラーなのです。ただし、単なる「ポアラー(pourer=注ぐもの)」というよりは、本来、空気を含ませてワインを開かせることが目的の「エアレーター(aerator)」と呼ぶべきでしょう。(※実際の商品名は「ワイン・ファイナー」)
一般的には、ワインを開かせるためには「デキャンター」と呼ばれる、大きいフラスコのようなガラス瓶を用います。実際管理人も持ってはいるのですが、洗うのが非常に面倒なため、ほとんど使っていません。このワインポアラー(ワインファイナー)を見つけてからというもの、力強いワインを飲むときには、もっぱらこちらを使用。その手軽さと味の変わりようにはいつも感動させられます。
また、この器具が便利なもう一つのポイントは、「ワイン・ファイナー(finer=清澄するもの)」の名の通り、滓(おり)を濾過する機能があること。普通、滓のあるワインは、グラスに滓を注がないために最後のほうは飲み残すことになりますが、これを使えば最後の一滴まで美味しく味わうことができます。持っていない方は今すぐに購入すべき超便利グッズです。
ワインポアラー(ドロップストップ)
こちらの「ドロップストップ」も一種のワインポアラーですが、こちらはいたってシンプルなフィルム状。その用途もシンプルで、ただ「液垂れを防ぐ」ために用います。今でこそ、前項の「ワインファイナー」があらゆる面で便利なので出番は減りましたが、今でも、これ以上開かせる必要がないワインや、スパークリングワインを注ぐときに重宝しています。
また、旧式のワインポアラーの中には、コルクのボトルにはピッタリはまっても、スクリューキャップのボトルだとゆるくてはまらないものがありますが、このドロップストップならボトル口のサイズを問いません。使った後はざっと水で流すだけでOKなので手入れも簡単。もちろん使い捨てなどではなく、何百回と使えます。もちろんかさばらないので、何枚あっても困ることはありません。
ギフトにするなら、ポップな絵がデザインされたセットものがおすすめ。ギフトでなくても、自分用に一つは買っておくと何かと便利です。ちなみに管理人は、ワインパーティーにはいつも複数持参して、ポアラーがない(足りない)場合に使っています。
ワインクーラー(保冷剤式)
ちょっと高級なレストランでは、注文したワインを冷やしておくのに、氷を入れたバケツ状の容器「ワインクーラー」を使います。しかし家庭ではバケツいっぱいの氷を用意することは非常に困難。はっきり言ってバケツ状のワインクーラーは家庭で使うのには向きません。
そこで便利なのが、保冷剤式のワインクーラーです。日頃は冷凍庫で凍らせておいて、使うときにボトルにかぶせるだけ。2~3時間は冷えた状態を維持できます。持ち寄りのワインパーティー等で、冷えた状態ですぐに飲みたいワインを持参するときにも重宝します。鍋などのキッチンウェアで有名なフランスの「ル・クルーゼ」のものは形状も色もお洒落で、ギフトにすると喜ばれるでしょう。
ワインクーラー(アイスレス式)
前述の保冷剤式のワインクーラーはとても便利なのですが、唯一の難点はラベルが隠れてしまうということ。超高級ワインや、ラベルがお洒落なワインなど、ラベルを眺めながら飲みたいワインに使うには寂しいものがあります。
そんなときには、「アイスレス式」のワインクーラーを使いましょう。二重構造になっているアクリル板が熱伝導を遮断し、氷も水も使っていないのに驚くほどその温度を保つことができます。ただし、最初に冷蔵庫でよく冷やしておく必要がありますし、氷や保冷剤を使ったワインクーラーに比べると温度は上昇します。それでも、実際問題、管理人はこのタイプのワインクーラーを使って、ワインがぬるくなって困ったことは一度もありませんし、軽いので持ち運びするのも便利。かなりのすぐれものです。
ボトルストッパー
飲みかけのワインに栓をしておくボトルストッパーとしては、空気を吸いだす、いわゆる「バキュバン」が有名です。既に使っている方も多いと思いますし、管理人も持っています。しかし、実は最近管理人はほとんどバキュバンを使わなくなりました。と言うのも、その日のうちに飲み終わってしまうことが多いから(笑)というのと、たとえ飲み終わらなくても、数日経ったワインのほうがむしろ開いて美味しくなるケースも多いからです。
ただし、どうしてもしっかり栓をしておきたいのが、シャンパーニュなどのスパークリングワインです。バキュバンにもスパークリング専用の栓はありますが、個人的な感覚では、栓をしても1日が限度の印象があります。もっと言えば、そもそもの話、スパークリングワインは飲んでいる間、炭酸が抜けっぱなし。かと言って、食卓で何度も何度もバキュバンで空気を抜いているわけにもいきません。
そこで便利なのが、わざわざ空気を抜かずとも、はめるだけで強力に炭酸を閉じ込めておくできるボトルストッパーです。これを使うと、4~5日は十分に炭酸を楽しむことができますし、食卓で一時的に栓をするのも楽チン。またスティルワイン(スパークリングでない普通のワイン)の栓にも普通に使えますし、もちろん横にしても密封性は完璧です。加えて、ストッパーがコンパクトなので、冷蔵庫で立てて保管するのにも邪魔になることはありません。ボトルストッパーはもうこれ一種類があれば十分です。
ワイングラス(万能タイプ)
ワイン好きが高じてくると欲しくなるのがワイングラス。当サイトの記事「ワイングラスのおすすめブランド10選」もおかげさまで人気記事になっています。
ワイングラスにはさまざまな種類があります。例えば白ワイン用、赤ワイン用とあり、赤ワイン用の中でもボルドー型、ブルゴーニュ型などに分かれます。たしかにありとあらゆるタイプのグラスを揃えることができれば理想的ですが、ワイングラスは場所をとりますし、決して安いものではありません。そこで、無難にどのワインにも合うグラスがあれば悩みは全て解決します。
そんなありがたいグラスが、リーデルの「オヴァチュア・レッドワイン」です。ボルドーグラスと白ワインのグラスを足して2で割ったような大きさ・形状で、一応「~レッドワイン」と名付けられてはいますが、白ワインにもしっかり対応します。何を隠そう管理人が日常の家飲みで使っているのがこのグラスです。
楽天市場|Amazon
パニエ(ワインバスケット)
「パニエ」とは、画像のようなワインボトルを入れるカゴのこと。「ワインバスケット」や「ワインクレードル」などと呼ばれることもあります。長期熟成したワインは澱が多く沈殿しており、ボトルを立てたり寝かせたりするたびに澱が浮遊し、グラスに入りやすくなります。そこで、寝かせて保管されているボトルをなるべく動かすことなく卓上に移動し、澱を沈殿させたままワインをそっとグラスに注ぐことを可能にするための道具です。
はっきり言ってそんなにしょっちゅう使うものではありません。しかし、たまに開ける高級な熟成ワインを飲むときにパニエを使うと気分が上がるのも事実。おそらく、かなりのワイン好きでもパニエを持っている人は少ないと思いますが、プレゼント選びの鉄則は「自分で買わないけど貰ったら嬉しいもの」ですので、その意味ではギフト向きの一品と言えます。実は管理人もこのパニエはギフトでいただいたものでした。ちなにみ、パニエはシルバーのものもありますが、シルバーは放っておくとくすんでしまいますので、手入れが不要な木(籐)製のものがオススメです。