赤ワインに使われるブドウ主要9品種の特徴

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ブドウ品種の個性を知っておくと、料理やスイーツとワインをより上手に合わせることができます。ここでは赤ワインに使われる黒ブドウの主な品種の特徴をご紹介します。ただし個々のワインの造りによって、特徴は強くなったり弱くなったり(無かったり)もするのでご注意ください。

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カベルネソーヴィニヨン

外観

濃い~非常に濃いガーネット。黒に近いものもある。

香り

カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系果実。スパイス香(クローヴ、シナモン、黒コショウなど)。杉の木、メントール、たばこの葉。木樽(バニラ、ロースト、コーヒー)。青ピーマンのような香りがするものもある。

味わい

タンニンが非常に豊か。酸味、果実味が共に豊かで、骨格のしっかりした味わいになる。複雑で力強く、バランスがよい。チリやカリフォルニアなどは凝縮感やボリューム感が非常に豊かになる。

備考

晩熟品種で、暖かい気候や水はけのよい土壌を好む。小粒で厚い果皮を持ち、色濃くタンニンの豊かなワインを造る。木樽熟成するものがほとんど。長期熟成に向く。
代表産地:ボルドー、南フランス、アメリカ、チリ、オーストラリア、イタリア(トスカーナ地方)、アルゼンチン、南アフリカ など世界各国。

メルロー

外観

やや濃い~非常に濃いガーネット。

香り

熟した赤や黒い果実の香りが豊か。プラムやベリー系。黒い土、腐葉土、動物的な香りが出やすい。スパイス香はやや控えめ。樽を使うタイプは木樽由来の香り。

味わい

果実味が豊かで味わいの中心となる。アルコールも高くなりやすい。タンニンはきめ細かく滑らか。ふくよかでコクやまろやかさのある味わい。

備考

早熟な品種で、適応性が高く世界中のワイン産地で栽培される。熟度が高く、果実の風味やアルコール感の豊かなワインを造る。量産可能な品種で、カジュアルで軽快ワインから凝縮感のある高級ワインまで様々なワインを造る。軽くシンプルに造られることもあるが、木樽熟成にも向く。
代表産地:ボルドー、南フランス、アメリカ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア、アルゼンチン、日本(長野)、スイス、東欧 など世界各国

ピノノワール

外観

やや淡い~やや濃いルビー。全般的に赤のトーンが強く、明るめな色調。

香り

非常に豊かで華やか。チェリー、いちご、ラズベリーなどの赤系果実、野ばらなどの赤い花、小梅。スパイス香はやや控えめ(シナモン、甘草、クローヴなど)。熟成によって、紅茶、タバコ、枯葉や、なめし皮などの動物香が豊かになり、複雑性を増す。

味わい

酸味が豊かでやさしく華やかに広がる。果実味もほどよく、タンニンは基本的には穏やか。複雑で繊細な味わい、バランスも非常に良い。軽快なものからしっかりしたものまである。

備考

冷涼な産地で上質なワインができる。皮が薄いため病気になりやすく生産性が低い。他品種とブレンドせず単一品種で醸造されることが多い。木樽熟成するものが多い。比較的軽快なものから長熟タイプまで。
代表産地:ブルゴーニュ、アルザス、ロワール上流(サンセールなど)、シャンパーニュ、ドイツ、アメリカ(オレゴン、カリフォルニア)、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア北部 など。冷涼な気候を好む。

カベルネフラン

外観

やや明るいルビー~やや濃いガーネット。若いワインが多いので、紫やピンクの色調が強い。

香り

ややフレッシュさのある赤系~黒系果実。スパイス香はやや控えめ(グリーンペッパーなど)。スミレの花。青ピーマン、ししとう、アスパラガス、土付きごぼうなどのヴェジェタルな印象が強い。

味わい

酸味、果実味ともにフレッシュなタイプが多く、酸味が際立つような印象。タンニンは穏やか。若々しく、軽快なタイプが多いが、近年はしっかりしたタイプも増えてきている。

備考

木樽の印象は控えめ。日本に流通しているものは若いタイプが多い。
代表産地:ロワール中流地域(シノン、ブルグイユ、ソミュールシャンピニーなど)。

シラー(=シラーズ)

外観

やや濃い~非常に濃いガーネット。若いうちは特に紫の色調が強い。シラーズは非常に濃いものがほとんど。

香り

ブラックチェリーなどの黒系果実。黒オリーブ、スミレの花。スパイス香が強い(特に黒コショウ)。生肉、血、ジビエなどの動物的な香り。シラーズはジャムやリキュールの印象が強くなり、ユーカリやチョコミントのような香りを伴うことが多い。

味わい

果実味が豊かで酸味が強く、タンニンも豊富。凝縮感があり、骨格のしっかりとした力強い味わい。シラーズは果実味の凝縮感が強くなり、アルコールのボリューム感も非常に豊かで、濃厚な味わいのものが多い。

備考

オーストラリアではシラーズと呼ばれる。シラーとシラーズは同一品種だが、ワインの印象は大きく異なる。
代表産地:コート・デュ・ローヌ北部、オーストラリア、アメリカ。

ガメイ

外観

やや淡い~濃いルビー。ガーネット的な濃い色のものが意外と多い。若いワインが多いので紫やピンクの色調が強い。

香り

強く華やかだがシンプル。イチゴやブルーベリーのシロップ。醸造法に由来するキャンディ、バナナ、スミレなどの香り。スパイス香控えめ(シナモン、甘草)。樽の印象はないものが多い。

味わい

果実味はやや豊かで酸味はフレッシュ。タンニンは穏やか。若々しく、シンプルで軽快なタイプが多い。クリュ・ボージョレはやや力強いタイプもある。

備考

木樽の印象は控えめ、基本的には使用しないものが多い。日本に流通しているものはほとんどが若いタイプ。
代表産地:ブルゴーニュ地方(ボージョレ地区)。

グルナッシュ(=ガルナッチャ)

外観

やや濃い~濃いガーネット。比較的若いうちからオレンジの色調が出やすい。

香り

凝縮した赤や黒の果実の香りが非常に豊かで香りの中心となる。ジャムやドライフルーツ的な香りも出やすい。乾燥したローズマリーやタイムなどのハーブ香やシナモン、八角、甘草などのスパイス香もある。動物の毛皮、なめし皮。

味わい

非常に豊かな果実味が味わいの中心。ブドウの糖度が高いのでアルコールのボリューム感も豊か。酸味は控えめで、タンニンも穏やかで滑らかなものが多い。全体的に非常にふくよかな味わいで、柔らかい印象。

備考

スペインではガルナッチャと呼ばれる。プリオラートなどでは非常に濃厚で偉大なワインも造られる。
代表産地:コート・デュ・ローヌ南部、ラングドック、ルーションなど地中海沿岸、スペイン。

ネッビオーロ

外観

やや明るい~非常に濃いルビーやガーネット。

香り

プラム、ブラックチェリー、干しイチジク。甘草やシナモンなどのスパイス。タール、ビターチョコレート、タバコの葉、なめし皮、バラのドライフラワー、鉄サビ。木樽(バニラ、ロースト、コーヒー)。

味わい

非常にタンニンが豊か。酸味や果実味、アルコールのボリューム感も豊かで、若いうちは荒々しい印象。熟成するとバランスがよくなる。全体的に力強く、骨格のある味わい。後味に甘苦さを伴うことが多い。

備考

数ある黒ぶどう品種の中でも1,2を争うほどタンニンが豊か。長期熟成タイプが多い。
代表産地:イタリア北部のピエモンテ州、ロンバルディア州など。

サンジョヴェーゼ

外観

明るい~非常にものまでさまざま。

香り

チェリーやいちごなどの赤系果実からブルーベリーやブラックチェリーなどの黒系果実、プラム、ドライトマト、黒オリーブ。シナモンやクローヴなどのスパイス。スミレやバラなどの花。なめし皮、毛皮などの動物的な香り。枯葉、紅茶の葉、土。

味わい

フレッシュで軽快なタイプから凝縮感のある力強いタイプまである。軽いタイプはタンニン穏やか、重厚なタイプはタンニン豊か。よく熟したフルーツのような果実味が豊かで、酸もしっかりある。軽いタイプも重厚なタイプもバランスがよい。

備考

軽快なものから濃厚なものまでタイプの幅が広い。
代表産地:イタリア中部のトスカーナ州、エミーリア・ロマーニャ州、ウンブリア州など。

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この記事の著者

サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京都出身、フードコーディネーター。2001年にJSA認定ソムリエ、2003年にチーズプロフェッショナル、2007年にシニアソムリエ、2014年に野菜ソムリエを取得。仕事込みで年間に平均約500本のワインを試飲しています。

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